DA PUMPのUSAの歌詞について

DA PUMPの新曲が話題になってますね。

USA!世間ではダサかっこいいとか言われたり、やたら中毒性の高いフレーズが注目されていたりするようですが、僕は完全に歌詞にやられてしまったので、その点に注目して内容を考察しながら、USAがいかにイケてる曲なのかを述べていこうと思います。

 

まず、このUSAという曲は、数十年前アメリカの文化に憧れを抱いていた日本人のガキンチョが、成長してアメリカの文化に対して対等に挑戦し、さらには挑発していく物語だということを先に述べておきたい。

 

それを踏まえて、歌詞を順に解説していこう。

 

U.S.A. オールドムービー観たシネマ
U.S.A. リーゼントヘア真似した
U.S.A. FM聴いてた渚
U.S.A. リズムが衝撃だった

 

これは主人公の少年がアメリカに対し憧れを抱くきっかけとなったファーストコンタクトを歌っている。数十年前のネットもない時代。海外の情報は限られた媒体でしか入ってこない時代に映画で観るアメリカに憧れ、ムービースターの髪型を真似したり、アメリカの音楽を聴くためにラジオでFMを聴いたりしながら、それに衝撃を受けのめり込んでいったのだ。

 

数十年でリレーションシップ
だいぶ変化したようだ
だけれど僕らは地球人
同じふねの旅人さ

 

ここで言うリレーションシップというのは漠然とした日米関係や日本とアメリカの立場だけではなく、主人公のアメリカの文化に対する意識の変化であるということが重要である。つまり、数十年前映画やFMラジオを聴いてアメリカに憧れて真似をしていただけの少年が成長して、自分の世界を広げアメリカの文化と対等にわたりあえるようになったということだ。

 

そして、そこからの!

 

Come on,baby アメリカ
ドリームの見方をinspired
Come on,baby アメリカ
交差するルーツ タイムズスクエア
Come on,baby アメリカ
憧れてたティーンネイジャーが
Come on,baby アメリカ
競合してく ジパング

 

この部分は、アメリカに憧れていたティーンエイジャーがシンガー、ダンサー(DA PUMP)としてアメリカのエンターテイメントと競合できるまで成長したぜ!日本にルーツを持ちながら戦っているぜ!という宣言だ。そして、ここで言うBabyというのは、リスナーに対する呼びかけなどではなく、あくまでもアメリカ、USAに対する問いかけなのだ!つまり、このストーリーの主人公は日本でエンターテイナーとして成長した今、アメリカに対して親しみを込めて「ベイビー!もっと来いよ。アメリカ!」と、呼びかけ、挑発しているのだ。「お前に憧れていただけのガキだった俺は今ここまで成長したぜ!お前ももっと来いよ、俺にもっともっと刺激、インスピレーションをくれよ!!」

 

最高じゃないか。

 

僕も小学生くらいの頃から、洋画の中で観たアメリカに強い憧れを持っていた。僕の場合、Back to the FutureやE.T.がきっかけだったと思う。その後、僕の興味の中心はヒップホップカルチャーやポップカルチャーに移っていったが、常にアメリカは憧れの対象であった。そして、いつしか僕も自分で絵を描いたり、デザインをしたり、ただの憧れてるだけのガキンチョから自分なりに表現をするアマちゃんになった。そして、そんな今でもアメリカのカルチャーは僕にとって常に刺激的である。

 

僕はアマチュア、趣味で絵を描いたりしているだけだけど、何もわからないでただ真似事をしていただけの頃よりは自分なりの表現をできるようになった部分はあると思っている。この曲を聴いていて僕は自分のことを重ね合わせ、胸が熱くなるものを感じたのだ。

 

歌詞はまだまだ続くのだが、おおまかなストーリーは述べたので後半は割愛する。後半部分も前述したストーリーを踏まえて聴くとグッとくるものがあるはずだ。

 

なんだか耳についてやみつきになるけど、歌詞は意味不明でダサくて面白いとか言われているようだが、意味不明なことはないぞ!

めちゃくちゃカッコイイ物語がUSAの歌詞にはあるぞ!

(個人的な見解ですが、、、)